自ら気付くしかない壁

前々回、どうせやるなら正しい努力をしようという内容をまとめた。

前回、正しい努力をするためには、正しい道のりの選択が必要だということをまとめた。

今回は自ら気付くしかない壁について。

 

トレードの難しい所は、答えが人それぞれ違うという点。

前回の記事に、「同じスクールを受講しても、勝てる人と勝てない人がいる」といったことを書いた。その理由を、先生の話を信じれるかどうかといった視点でまとめたが、トレードで勝てない理由は他にもある。

上に書いた通り、人それぞれ自分に合った手法というのが違う点にある。。

1000人いれば1000通りというほど多くはないかもしれないが、本当に沢山ある。

ザックリと言えば、スイング、デイトレ、スキャルなどの保有時間による違い。

ロットの違い。
順張り、逆張り等、エントリータイミングの違い。
どんなテクニカルを使用するのか、パラメーターをどうするのか、
扱う通貨ペアの種類と量。
取引する時間帯。
一つのチャートで分析するか、相関を見るか、
利食い、損切り、追撃(ナンピン、両建て)、環境認識の方法 等々
細かく考えればキリが無いと思う。

 

なぜ、このように手法が分類されるのか?

それは、人によって感じ方が違うから。

あるレートを高いと思う人もいれば、安いと思う人もいる。
あるロットを多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいる。
含み益、含み損の額に対しても、人によって感じ方は違う。
チャートの見え方も人によって違う。

水平ラインだけがいい人もいれば、トレンドラインが好きな人もいれば、MAは入れるけど、それ以上はごちゃごちゃして見える人。
一度増えた含み益が減るところを見たくない人がいれば、含み益が減るのを我慢して、次の伸びをとる人もいる。

取引手法に自分の感覚を組合せ、自分に合ったスタイルに落とし込む。
この作業は、人に指示されても出来ない、『自分で気付かなければならない壁』だ。

トレードを初めてすぐの頃に、自分の性格にピッタリと一致する先生と出合えればラッキーだー。

しかし、最初の頃は”自分の性格に合った手法”という視点が分からない。

 

 

例えていうなら、

水泳を始めたころ、4泳法のうち自分に合った泳ぎ方が分からないのと似た感じ。

クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライのうち、どれを専門の種目にしたらいいか決めれない。

どれも特徴があり、パッと見の違いは分かるが、本質的な違いが分からない。

スピード系でスタンダードなクロールか、伸び系で足が複雑な平泳ぎか、顔をつけない系で前を見れない不安と戦う背泳ぎか、パワー系でリズムで泳ぐバタフライか。

こんな書き方をすると競泳が好きな人から怒られそうだ。

 

種目の選び方は大きく二つ。
①自分の好み、性格で選ぶ方法
②自分の体つきで選ぶ方法

またはその両方だ。

 

好みだけで平泳ぎを選んだ人の体つきが、平泳ぎの体つきなら結果も出やすいが、そうでない人もいるだろう。

優秀なコーチが「君はバタフライに向いているからバタフライをしなさい」と決めてくれればいいが、そんな人と出合える人は少ない。

トレードに関してもマンツーマン指導や、少数指導をしている先生なら教えてくれるかもしれないが、大人数の指導をされている先生にはこの辺りの指導はできない。
それに、入塾後にふるいにかけるようなこともできない。

水泳とトレードの違いは、傍から見て相手が何に向いているか判断ができるかできないかだ。

スポーツ選手のスカウトを行うコーチ監督は、体格や筋肉の付き方、運動神経などを見ることで向き不向きをある程度判断することができる。性格の判断はその後になる。しかしトレードにおける向き不向きは内面的な要素が多く、他人が判断することができない。

 

自分で判断するしかない。

スッキリとしない文章になってきたが続けようと思うwww

かつて日本のお家芸だったバレーボール。日本は何度も世界一になり金メダルを獲っているが、今ではブラジルや中国、セルビアになかなか勝てない。

平均身長が10センチも低い日本人は高さでは勝てない。

高さで勝てないなら別の戦い方をするしかないと日本代表の中田監督は言っていた。

ジャンプ力を高めるために練習時間のほとんどを費やしてはいけないのだ。

 

トレードにおいてどうすべきなのかを、ここで具体的に示すことはできないが、

スイング、デイトレ、スキャルではトレード回数が全然違う。エントリーチャンスの数が多いほど、抜けるpipsは少なくなる。
1時間、4時間足でスイングをしている人が100pips抜けても、スキャルで1ポジ100pips抜けることはほぼない。
トレードに2時間しか使えない人が、トレンドラインを引くのに毎日1時間かけてはいけない。

指導してくれた先生が、どれだけ凄い人でも自分には向いていない。

 

含み益が減るのを見ていたくない人が、30pipsも上下するようなスイングの手法を選択してはいけない。

資金量による問題だが、50(大)ロットでトレードしたい人が、リスク50pips、リワード100pips、勝率半々のトレードを続けていいのだろうか?
(してもいいのだが、自分にとって大ロットなら、ほとんどリスクにさらすことなく勝てるトレードをしたい)

 

長くなってきたので最後にするが、

 

トレード中に自分の感情がどう動くのかに注目することには大きな価値がある。

自分の性格を示してくれている。

 

 

登りたい山があるなら、越えなければいけない壁がある

登るか登らないかを決めるのは自分

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